異国の地で触れた理不尽な現実と、目に見えない力を信じる人々
バリ島で暮らしていた10年間、私は本当にたくさんの気づきと経験を得ることができました。
なかでも強く実感したのは、「人は強い思い込み(メンタルブロック)によって、幸せにも不幸にもなる」ということです。
バリ島の人々のほとんどは、独自のヒンドゥー教を篤く信仰しています。彼らは毎日、家の敷地内にある「プラ」と呼ばれる祠(ほこら)に、欠かさず祈りを捧げて生きています。
それは外国人が住む家であっても同じです。現地でお手伝いさんやドライバー、セキュリティ(警備員)の面接をする際、彼らから決まって「プラはどこにありますか?」と聞かれました。
実はある外国人家庭の敷地にはプラがなかったのですが、そこではバリ人は絶対に働かないのだそうです。理由はシンプルで、「神様に守ってもらえないから」。
(もちろん、他の島からイスラム教など異なる宗教の方が働きに来ているので、社会全体としてはバランスが取れているのですが、それほどバリの人々にとって目に見えない守護は絶対的なのです)
我が家にも、スワンちゃんという30代の優秀なバリ人のお手伝いさんがいました。彼女は本当に仕事ができて我が家との相性も良く、長く勤めてくれていた大切な存在です。スワンちゃんも当然、毎朝毎夕、我が家のプラにお供えものをして熱心にお祈りをしていました。
しかし、そんな彼女はことあるごとに、あることを異常なほど恐れていたのです。「目立ったり、裕福だったりすると、他人の反感を買って不幸になる。黒魔術をかけられてしまうんです」当時の私は、「そんなことないわよ。悪いことは考えない方がいいわよ」と、笑って受け流していました。
ですが、このスワンちゃんが頑なに信じていた『思い込み』こそが、のちに彼女の運命を大きく揺るがす、恐ろしい呪いとなっていくのです――。
豊かさへの嫉妬と恐怖が生み出す、恐ろしい「因果関係の罠」
お手伝いのスワンちゃんのきょうだいは外国人と結婚していて、海外で暮らしながらバリの家族に仕送りをしてくれていたそうです。
バリ島は小さな島ですし、「バンジャール」という地区ごとの結束もとても固いのが特徴です。それが心強い時もありますが、プライバシーがあまりなく、助け合いの精神はともすれば負担になってしまうこともあるようでした。
現地ではお金の貸し借りは日常茶飯事で、中には「お金を貸してって言われたくないから、お給料が出ると金のネックレスを買う(=現金を残さない)」などという従業員もいたほどです。「お金があると妬まれる」というのは、どうも万国共通の“あるある”のようでした。
そんなある日、スワンちゃんが体調不良に陥りました。
何日か我が家での仕事を休みましたが、すぐ復調したので安心していたのです。しかし、それから仕事途中も休憩室で横になっている時間が多くなっていきました。
心配していた矢先、ある日病院で「胸に腫瘍がある」と言われて彼女は入院することに。
その時、彼女は「私は恵まれているから、黒魔術をかけられたんだ」と、妙なことを言ったのです。
バリの人はとても信仰深く、人との調和を大事にします。そして素直な性格の人が多いからこそ、人からの言葉や古い言い伝えに、無意識のうちに洗脳されやすいのかもしれません。
思い込みは人を幸せにもするけれど、時にはこうして、恐ろしい不幸を呼び寄せる引き金にもなってしまうのです。
「目立たないように、平凡が一番」という呪縛を自分にかけていませんか?
さて、現代の日本を生きる私たちはどうでしょうか?
「個性の時代」と言われて久しいですが、私たちの根底には、まだまだ強い同調圧力や「出る杭は打たれる」といった風潮が残っているように感じます。
「周りに何か言われたくない」
「人と違うことをする勇気が出ない」
実際、私の鑑定に来られるお客様の中にも、そのようなお悩みを抱えていらっしゃる方がとても多くいます。
ですが、この「人と違うことをする勇気は出ないけれど、違うことをしている人が羨ましい」という気持ちは、時に少し歪んだ心理状態を生み出してしまうことがあります。それが、他人の足を引っ張る、という行為です。
人は、「自分がやりたくても、どうしてもできないこと」を平然とやっている人のことが、どうしても気になってしまう傾向があります。
もしあなたが今、「どうしてもあの人が嫌だ」「どうしても好きになれない」と感じる相手がいるのだとしたら――。もしかするとその人は、あなたが「本当はしたくても、我慢してできていないこと」を代わりにやっている人なのかもしれません。
ほんの少しの勇気を持って、ご自身の心の内側をじっくりと見つめてみませんか?
そこには、あなた自身すらまだ気がついていない、本当の願望や輝きが隠れているはずなのです。
過去の刷り込みを脱ぎ捨てて、本来のあなたが望む豊かな人生の戦略を
今、あなたが心から望んでいる「理想の人物像」はありますか?
「どんな自分になりたいか」という目標を立てるとき、大切にしてほしいことがあります。
昔、私がマインドの勉強をしていた頃に教えていただいた、とても大好きな言葉があるのです。
それは、**「目標は『have(何を持つか)』ではなく、『be(どうあるか)』で描く」**ということ。
私たちはつい、「あのバッグが欲しい」「あのポジションに就きたい」と、物質的なものや状況(have)で目標を描きがちです。ですが、本当に心が求めているのは、それらを手にしたときに感じる**「感情(be)」**のほうなのです。
その物や状況を得たときに溢れてくる、深い幸福感や、満たされた温かな気持ち……。
誰かの目を気にした偽りの願いではなく、あなた自身の心が本当に喜ぶ幸せを感じるために。日々の暮らしの中で、小さな選択の一つひとつを、自分の心に嘘をつかずに大切に選んでいきたいですね。
過去の刷り込みや無意識の呪縛(メンタルブロック)を綺麗に脱ぎ捨てたとき、あなたの前には、本来歩むべき豊かで美しい人生のルートが鮮やかに現れます。
私のサロンでは、四柱推命からお一人お一人の命式を詳しく紐解き、生まれ持った星の活かし方(人生戦略)をお伝えするとともに、思考の癖やマインドを心地よく整えていく「1ヶ月〜3ヶ月の伴走コース」も承っております。
あなたの中に眠る本当の願望を呼び覚まし、もっと優雅に、もっとあなたらしく輝く人生のステージへ、一緒に歩みを進めてみませんか?

